★学術的な研究にとどまらず実用化を視野に入れた研究が活発に行われている低分子ゲル・超分子ゲル!
★ゲル化剤の設計やゲルの性質,様々な分野での応用に関する多彩な研究成果を掲載!
★低分子ゲル・超分子ゲルの研究開発に向けた貴重な情報源となる1冊!
第1章 低分子ゲル/超分子ゲルの基礎
1 はじめに
2 低分子ゲルの作り方
3 ナノ構造
4 機能性低分子ゲル
5 おわりに
第2章 ゲル化剤の設計
1 キラルなβ-アミノ酸を骨格とする低分子ゲル化剤の開発
1.1 はじめに
1.2 側鎖を有するβ-アラニンを骨格とするゲル化剤と立体化学の影響
1.3 二つの不斉炭素原子を有する環状β-アミノ酸を骨格とするゲル化剤と立体化学の影響
1.4 キラルな超分子ゲルを利用したアミン類のキラルセンシング
1.5 まとめ
2 D,L-メチオニンを原料とするゲル化剤の開発
2.1 はじめに
2.2 分子設計
2.3 シロキサンセグメントを持つD,L-Met誘導体の合成
2.4 ゲル化特性およびゲルの物性評価
2.4.1 ゲル化テスト
2.4.2 3成分混合溶媒に対するゲル化テスト
2.4.3 ゲル強度と温度依存性
2.4.4 ゲル化剤のナノ構造
2.5 まとめ
2.6 今後の展望
3 自己修復性超分子グラフトポリマー材料
3.1 背景
3.2 キャビタンドポリマーとカプセルポリマー,ゲストポリマーの合成
3.3 分子認識による超分子グラフトポリマーの合成
3.4 超分子グラフトポリマーのガラス転移温度
3.5 超分子グラフトポリマーのナノ構造
3.6 超分子グラフトポリマーのレオロジー
3.7 超分子グラフトポリマーの自己修復能
4 アルキル-D-グルカミン系新規低分子ヒドロゲル化剤の創製
4.1 はじめに
4.2 アルキル-D-グルカミン系低分子ヒドロゲル化剤とアルキルアミド-D-グルカミン系低分子ヒドロゲル化剤
4.3 アルキルアミド-D-グルカミン系低分子ヒドロゲル化剤の分子設計による新規分子系の合成
4.4 アルキルアミド-D-グルカミン系低分子ヒドロゲル化剤から得られた分子性ヒドロゲルのゲル形成能と力学物性
4.5 まとめ
5 デンプン由来の低分子量オイルゲル化剤
5.1 はじめに
5.2 直鎖飽和脂肪酸の導入
5.3 ゲル化機構
5.4 アミド基を有する脂肪酸の導入
5.5 大量合成を目指したC-AGシリーズの合成方法の確立
5.6 C-AGシリーズの応用展開
5.7 まとめ
6 糖残基含有超分子ヒドロゲル化剤
6.1 はじめに
6.2 糖残基含有ヒドロゲル化剤の分子設計
6.3 糖残基含有ヒドロゲル化剤のバイオ応用展開
6.3.1 酵素アッセイ
6.3.2 レクチンアッセイ
6.3.3 細胞培養マトリックス
6.4 まとめ
第3章 ゲルの構造
1 キラル超分子ナノファイバーの形状制御と金ナノワイヤーの鋳型としての利用
1.1 はじめに
1.2 らせん状超分子ナノファイバーのキラリティの制御
1.3 超分子ナノファイバーを鋳型とした金ナノワイヤーの合成
1.4 超分子ナノファイバーの形状制御
1.5 おわりに
2 界面活性剤が形成する超分子ヒドロゲルの物性制御
2.1 序論
2.2 AAOの化学構造
2.3 ゲル化温度Tgel
2.4 アミド基導入の効果
2.5 メチレン鎖長の効果
2.6 まとめ
3 界面活性剤媒介ゲル化(SMG)法によるオルソゴナルハイドロゲル形成
3.1 界面活性剤媒介ゲル化(SMG)法
3.2 ラメラ液晶と超分子ファイバーによるオルソゴナルハイドロゲル
3.3 ミセルと超分子ファイバーによるオルソゴナルハイドロゲル
3.4 おわりに
4 光二量化反応を利用した超分子ゲル構造の安定化
4.1 はじめに
4.1.1 物理ゲルと化学ゲル
4.1.2 超分子ゲルの構造安定化のアプローチ
4.1.3 光二量化反応の利用
4.2 クマリン部位を導入した低分子ゲル化剤のゲル化特性
4.2.1 ゲル化剤分子の合成
4.2.2 ゲル化特性の評価
4.3 光照射に伴う超分子ゲルの変化
4.3.1 ゲル化剤分子の変化
4.3.2 超分子ゲルの熱安定性の変化
4.3.3 超分子ゲルの機械強度の変化
4.3.4 安定化の機構
4.4 おわりに
5 植物由来ワックスのオイルゲル硬度向上
5.1 ワックスによるオイルのゲル化と化粧品における植物ワックスの利用
5.2 高純度エステルによるキャンデリラワックスのゲル硬度向上
5.3 高融点アルコールによるライスワックスのゲル硬度向上
6 ナノ粒子抽出のための界面活性剤“ゲル”の構築と応用
6.1 界面活性剤とナノ粒子のかかわり
6.2 刺激応答性界面活性剤によるゲル状分子集合体の形成
6.3 界面活性剤“ゲル”によるナノ粒子の抽出
6.4 界面活性剤ゲルによるナノ粒子抽出法の展望
7 温度可変 VCD法によるゾル-ゲル転移のその場観察
7.1 緒言
7.2 VCD法の特徴
7.3 VCD法の測定手法
7.4 VCD法のゲル測定手法
7.5 パーフルオロ基を持つ低分子量ゲル化剤によるゲル化機構
7.6 温度可変VCD法によるゾル-ゲル転移のその場観察
7.7 結言
8 Self-sorting現象を鍵とする超分子ダブルネットワークゲルの創製
8.1 はじめに
8.2 Self-sorting現象による超分子ダブルネットワークゲルの構築と構造観察
8.3 Self-sorting超分子ダブルネットワークゲルの機能統合化
8.4 合成後修飾法による刺激応答性の拡張
8.5 おわりに
第4章 ゲルの活用・応用
1 両親媒性低分子化合物を用いたヒートセットゲル形成と薬物放出
1.1 はじめに
1.2 両親媒性化合物(1)の熱応答性挙動
1.3 集合体の構造
1.4 薬物放出機能
1.5 おわりに
2 熱不可逆性低分子ゲルの開発と熱履歴可視化への応用
3 オイル増粘・ゲル化剤による磁気粘性流体の安定性に関する研究
3.1 はじめに
3.2 オイル増粘・ゲル化剤による流体のレオロジーコントロール
3.3 MR流体の調製と評価
3.3.1 MR流体の調製
3.3.2 安定性試験
3.3.3 レオロジーと磁気特性の測定
3.4 MR 流体の安定性とレオロジー
3.5 磁気特性に及ぼす安定化剤の影響
3.6 さいごに
4 サーモトロピック液晶材料による有機ゲルの形成
5 トリフェニルイミダゾール骨格を有する低分子ゲル化剤の開発
5.1 はじめに
5.1.1 超分子ゲルのゲル-ゾル転移
5.1.2 トリフェニルイミダゾールとその二量体
5.2 トリフェニルイミダゾール骨格を有するゲル化剤
5.2.1 ゲル化剤の分子設計
5.2.2 ゲル化特性
5.2.3 二量体のクロミック特性
5.3 おわりに
6 ジペプチド誘導体によるハイドロゲル形成
6.1 はじめに
6.2 ピレニルアラニン-フェニルアラニン
6.3 アクリドニルアラニン-フェニルアラニン
6.4 おわりに
7 π共役化合物による発光性超分子ゲル
7.1 はじめに
7.2 AIEを利用した発光ゲル
7.3 オリゴパラフェニレンビニレン誘導体による発光ゲル
7.4 ペリレンビスイミド誘導体分子によるJ 会合発光ゲル
7.5 ジフェニルアントラセン二量体分子による青色発光ゲル
7.6 おわりに
8 グルタミドによるキラル超分子ゲルの光学的応用
8.1 はじめに
8.2 低分子ゲルと超分子ゲル
8.3 ヒドロゲルとオルガノゲル
8.4 グルタミド系低分子ゲルの光学的超機能
8.4.1 誘起キラリティ
8.4.2 エキシマー発光とストークスシフト
8.4.3 蛍光増幅と蛍光消光
8.4.4 室温リン光
8.4.5 円偏光ルミネッセンスの誘起
8.5 グルタミド系超分子ゲルの応用
8.5.1 ポリマー材への超分子ゲル機能の伝達
8.5.2 リン光シート,円偏光発光シート
8.5.3 高次機能選択分離材としての応用
8.6 おわりに
9 環境応答性多成分超分子ヒドロゲルの創製
9.1 はじめに
9.2 環境応答性超分子ヒドロゲルの設計
9.3 環境応答性超分子ヒドロゲルを用いた多成分超分子ナノ材料の開発
9.4 おわりに
10 超分子グライコハイドロゲルの抗がん剤プロドラッグ変換場としての機能
10.1 はじめに
10.2 両親媒性グライコペプチドの設計と自己組織化挙動
10.3 酵素担持ハイドロゲルの酵素活性評価
10.4 まとめ
11 医薬品への応用に向けた生体刺激応答性超分子ヒドロゲル
11.1 はじめに
11.2 両親媒性ウレアLac-Cy
11.3 両親媒性ウレアMal-CnおよびLac-Cnの合成とゲル化
11.4 Mal-CnおよびLac-Cnの超分子ヒドロゲルの酵素応答性
11.5 おわりに
12 ナノゲルエマルションによる薬物送達システム
12.1 ナノゲルエマルションの特徴
12.2 ナノゲルエマルション開発への取り組みと応用
12.2.1 ナノゲルエマルション開発への取り組み
12.2.2 ナノゲルエマルションの応用
12.3 結言
13 がん細胞を選択的に殺傷するゲル化剤
13.1 酵素応答性低分子ゲルによるがん細胞の殺傷
13.2 pH応答性低分子ゲルによるがん細胞殺傷
13.3 まとめ