★科学技術英語で不可欠な、適切な語の選択法、基本的なルール、日本人が犯しやすい問題点と解決法を学ぶ!
★例文を明示して科学技術文書における論理構成の原則を分かりやすく解説します!
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第1講:英文テクニカルライティングの基本ルール
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【趣旨】
学校英語を修了した後、自己流だけでは、正しく伝わる英語文書を作成するのは不可能といえます。科学技術文書では、語句の使い方を僅かに間違えただけで、文書全体の信頼性や、企業への信用を失うことがあるので、作成には十分注意しなければなりません。
本講では、科学技術英語で不可欠な適切な語の選択法、守らなければならない数字の基本的なルールなどを説明します。
【プログラム】
1.適切な語の選択法
1.1 具体的な語を選ぶ
1.2 語と語の相性を考える
1.3 多義語は避ける
1.4 不要な名詞化を避ける
1.5 1語の格式動詞を使う
1.6 不要語に注意する
1.7 数値データを効果的に使う
1.8 和製英語に注意する
2.算用数字の適切な用法
2.1 10からは算用数字であらわす
2.2 1文に2つ以上の数は算用数字であらわす
2.3 比率や百分率は算用数字であらわす
2.4 ページ・図・表・章・巻は算用数字であらわす
2.5 単位を伴うときは算用数字であらわす
2.6 小数は算用数字であらわす
2.7 文の始めの数は綴り字であらわす
2.8 日付の月は綴り字であらわす
《演習問題》
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第2講:英文テクニカルライティングの文書作成法
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【趣旨】
科学技術文書は、正確、明確、簡潔に情報を伝えることが大切です。伝える内容が曖昧だったり、回りくどい表現になるのは文章の構築法を知らないことが大きな原因といえるでしょう。
本講では、日本人が犯しやすい問題点をあげ、その解決法を取り上げます。また、英語文書に不可欠な論理構成として守るべき順序や「話す英語」と「書く英語」との違いに焦点をあてながら、英語文書を構築するルールを取り上げます。さらに、日本人が苦手とされる句読法の基本的な扱い方を解説します。
【プログラム】
1.文章の構築法
1.1 主要語を主語にする
1.2 不要な関係代名詞は削除する
1.3 意味のない重文は避ける
1.4 無視できない原因・結果の関係を使う
1.5 順序を重視する
1.6 パラレリズムを使う
1.7 能動態と受動態の使い分けをする
2.日本人が苦手とされる句読法の基本用法(1)
2.1 ピリオド
2.2 コロン
2.3 セミコロン
2.4 コンマ
《演習問題》
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第3講:英文テクニカルライティングの論理構成
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【趣旨】
適切な語の選択法、そして文の構築法を習得した次のステップは、相手に伝わる「英語文書」を書くための論理構成を学ぶことです。効果的にコミュニケーションするためには目的(purpose)と対象(audience)を適切に捉えることが大切です。それによって、情報の提示の仕方、つまり、論理構成が変わってくるからです。
本講では、科学技術文書における論理構成の原則を説明し、例文を明示します。また、読み手の理解を助け、情報を明瞭に効果的に伝えるために、句読法・大文字・略語・記号の基本的な役割と使用法を解説します。
【プログラム】
1.英語文書の骨格を作るパラグラフ構成
1.1 One Paragraph/One Topicの原則
1.2 パラグラフにおけるTopic sentenceの重要性
1.3 効果的なパラグラフの展開法
1.4 効果的なTransitional words (つなぎ言葉)の利用
2.英語文書の論理構成
2.1 論理的なMessageの伝達
2.2 正確で、明確なMessageの伝達
2.3 簡潔で、率直なMessageの伝達
3.句読法(2)・大文字・略語・記号の扱い方
3.1 ハイフン
3.2 丸カッコ
3.3 ダッシュ
3.4 スラッシュ;斜線
3.5 大文字
3.6 略語
3.7 記号
《演習問題》