★科学的な根拠に基づいた「刃物の切れ味・評価」について解説します!

身近な刃物の切れ味とその科学的評価【LIVE配信】
~硬さと光学顕微鏡組織~

※本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。アーカイブ配信はございません。

セミナー概要
略称
刃物の切れ味【WEBセミナー】
セミナーNo.
開催日時
2025年01月30日(木) 13:00~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
講師
元 東京大学大学院 工学系研究科マテリアル専攻 講師 工学博士 朝倉 健太郎 氏

<ご専門>
 現在 人間総合科学大学(義肢装具科)および医療・看護師系・臨床検査系(公衆衛生学、社会福祉)、福祉工学系専門学校(ロボット科=福祉工学ものづくり) 非常勤講師

<学協会>
 日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本顕微鏡学会、日本義肢装具学会 等

<ご略歴>
 東京大学において主として電子顕微鏡を用いた材料研究を行い、定年後は日産アーク(日産自動車の分析部門)の技術顧問。現在は理美容ハサミ製作所の技術顧問と大学/各種専門学校の講師を歴任中。
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  39,600円 (本体価格:36,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ・1名で申込の場合、39,600円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

・セミナー資料は事前に郵送いたします。会社以外の場所で受け取りを希望される場合は、申し込みフォームのコメント欄にご住所をご記入下さい。セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。


【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】

1.Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードして下さい。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。

2.セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧下さい。セミナー開始直前のトラブルについては対応いたしかねますのでご了承下さい。

3.開催日の数日前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加下さい。
講座の内容
受講対象・レベル
・常時、刃物を使う仕事をしている人
・刃物に関心のある人
・産業用刃物製造業者
習得できる知識
・基礎知識(金属製刃物の材料と熱処理、鉄と鋼の違い)
・鋼製刃物(包丁)とステンレス鋼刃物(包丁)
・各種汎用刃物(キッチン用包丁、そば切り包丁、大工用刃物など)
・玉鋼と日本刀(刃紋の秘密を解き明かす)
・100円包丁と100円ハサミは高級品と同じか?
・実測刃角度と3D測定マイクロスコープ測定による刃角度の比較
・機械加工を支える産業用刃物としての条件
・超軽量そば切り包丁の発明ものがたりと特許取得までに経緯
・その他
趣旨
 近年、刃物づくりは産業刃物はもちろんのことながら、常に刃物を使い続けている人(素人からプロ職人まで)の刃物について語る。本講座では炭素鋼刃物からステンレス鋼刃物、さらには刃物の分野では新たな特許を取得するには至難の業であるが、著者らは超軽量そば切り包丁、理美容はさみの発明ものがたりと特許取得までの経緯について展開する。
 また刃物の製造は中小企業が多いせいか、品質管理やメンテナンスは試行錯誤的に行われる傾向にあり、科学的な根拠(Science evidence)に基づいた製作を行っている企業は少ない。
 そこで本講座では短い講義時間のなかで、身近な刃物の現況と最近の刃物事情について概観する。これらの視点から平易に解説する。
 
プログラム

1.刃物の歴史と金属の基礎知識
 1-1.人類の進歩と刃物の進歩は付いてまわる
  1-1-1.アイスマンの時代と日本刀の台頭
  1-1-2.さびない鉄柱
  1-1-3.鉄はなぜさびるのか
  1-1-4.ステンレス鋼がさびにくいメカニズム
  1-1-5  鋼材は安いモノから高いモノがある
 1-2.A社とB社の出刃包丁の比較検討
  1-2-1.光顕組織観察の手順と具体的方法
  1-2-2.A社とB社の化学組成の違い
  1-2-3.刃先の構造に違い(小刃があるいかないかで刃物寿命が変わる)
  1-2-4.刃先部の引張応力と圧縮応力に伴う残留応力分布
  1-2-5.マイクロビッカース硬さ分布の違い
 1-3.日本刀における「刃文」の正体解明
  1-3-1.調査した日本刀
  1-3-2.日本刀の外観と炭素量分析
  1-3-3.刃先部における星形マルテンサイト組織と硬さ
  1-3-4.日本刀の中心部付近における光顕組織とビッカース硬さ分布

2.高級刃物ダマスカス鋼と疑似刃物ダマスカス鋼
 2-1.ダマスチール鋼の波形模様と製造方法
  2-1-1.ハンドブックからの出典と粘土積層による模擬模様
  2-1-2.ダマスチール理美容ハサミの実態
 2-2.偽ダマスカス鋼の刃物
  2-2-1.ダマスカス鋼に見せた疑似ダマスチール包丁の実態

3.新しい刃物製作の試み
 3-1.100均包丁とハサミは高級刃物と同じ特性を有するのか
  3-1-1.刃先(切っ先)部と中心部のマイクロビッカース硬さ
  3-1-2.100円包丁の刃先部と中心部における走査電子顕微鏡組織
  3-1-3.刃先部に観察できたクロム欠乏層
 3-2.組織観察による実測刃角度と3D測定マイクロスコープ測定による刃角比較
  3-2-1.3D測定マイクロスコープとは
  3-2-2.実測した各種刃物の刃角測定
  3-2-3.3D測定マイクロスコープ(切断法)による各種刃物の刃角比較
 3-3.機械加工を支える産業用刃物としての条件
  3-3-1.金属を削る産業用刃物
  3-3-2.バイト工具、ドリル刃の切れる秘密、金ノコの硬さと側面組織
 3-4.超軽量そば切り包丁の発明ものがたりと特許取得までの経緯
  3-4-1.刃物に必要な具備条件
  3-4-2.軽量化に伴う鉄と軽量材料とのこれまでの接合法(TIG溶接、YAG溶接、レーザー溶接、超音波溶接など)
  3-4-3.嵌合法による接合技術
  3-4-4.特許と審査請求
  3-4-5.超軽量そば切り包丁と超軽量理美容鋏の製作

キーワード
刃物、金属、切れ味、さび、包丁、はさみ、硬さ、評価、寿命、分析
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