2024年12月11日(水)
12:30~16:30
広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 博士(学術) 市川 貴之 氏
【ご専門】材料工学
【ご経歴・ご活躍】
2002年3月 広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程後期修了,博士(学術)
2002年4月 広島大学総合科学部助手
2006年4月 広島大学先進機能物質研究センター准教授
2017年4月 広島大学大学院工学研究科教授
2020年4月 広島大学大学院先進理工系科学研究科に改組
【ご所属学協会】
水素エネルギー協会 理事
日本エネルギー学会 新エネルギー・水素部会 副部会長
日本金属学会 代議員
非会員:
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(本体価格:45,000円)
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46,200円
(本体価格:42,000円)
学生:
49,500円
(本体価格:45,000円)
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再エネ主力電源化社会を迎えるにあたり,業務としてエネルギー貯蔵・変換に取り組むことを想定している企業の研究者・技術者の方
高校レベルの化学,大学教養レベルの熱力学があれば十分だと思われます。
・水素利用社会の意義と必要性,このための水素利用技術について理解できる。
・水素貯蔵材料の特性とはどのようなものか,開発を行う上で何がボトルネックとなっているかが理解できる。
カーボンニュートラルの実現には,再生可能エネルギー(再エネ)の主力電源化を避けて通ることは出来ない。しかし,再エネは調整力を持たず,電力の同時同量性を担保するためには,蓄エネルギー技術は必要不可欠であり,その際,経済的な観点から短周期変動対策には二次電池が向いているものの,季節間変動等の長周期変動対策あるいは再エネの大陸間輸送のためには,水素(あるいはそれをベースに製造可能なエネルギーキャリア)の利用を避けて通れない。
本セミナーでは,水素ガスの基礎的理解,水素と物質との相互作用の理解からスタートし,水素吸蔵材料の熱力学特性や動力学特性,さらには種々の分析技術についても取り扱う。後半には,実際にこうした水素吸蔵材料が「水素貯蔵材料」としてのみならず,様々な用途展開が進められていることを具体的に例示し,技術開発のエッセンスを説明したい。
1.カーボンニュートラルと水素エネルギー
1.1 再生可能エネルギーの主力電源化
1.2 カーボンリサイクル技術
1.3 エネルギーとしての水素
2.水素吸蔵材料の基礎
2.1 様々な水素吸蔵材料と水素キャリア
2.2 水素の基本的性質
2.3 水素吸蔵材料の熱力学特性
2.4 水素吸蔵材料の動力学特性
2.5 水素貯蔵材料の種類(水素の結合形態)
(1)共有結合
(2)イオン結合
(3)金属結合
(4)ファンデルワールス結合
(5)水素結合
2.6 水素貯蔵材料の特性評価技術
(1)容量法
(2)重量法
(3)昇温脱離分析
(4)熱量分析
(5)ガスクロマトグラフィー
3.様々な水素貯蔵材料とその応用
3.1 無機系水素吸蔵材料
(1)水素化マグネシウム
(2)アミドイミド系水素貯蔵材料
(3)ボロハイドライド
3.2 水素吸蔵合金
(1)水素貯蔵技術
(2)昇圧技術
(3)蓄熱技術
(4)二次電池技術
3.3 アンモニア
3.4 多孔体を利用した水素貯蔵
4.水素エネルギーと水素吸蔵材料利用時の経済性
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