井上 剛伸 国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 部長
江原 義弘 新潟医療福祉大学義肢装具自立支援学科 教育担当副学長
井上 勲 社会医療法人青洲会福岡青洲会病院脳神経内科・神経リハビリテーション科 部長
星川 安之 公益財団法人共用品推進機構 専務理事/事務局長
硯川 潤 国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 福祉機器開発室長
髙岩 昌弘 岡山大学大学院自然科学研究科 准教授
田中 英一 名古屋大学大学院工学研究科 教授
平林 智子 名古屋大学大学院工学研究科 助教
原田 敦 独立行政法人国立長寿医療研究センター先端診療部 副院長
山本 澄子 国際医療福祉大学大学院福祉支援工学分野 教授
安井 匡 川村義肢株式会社製造本部製造管理部製造開発課 係長
田中 惣治 社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンターリハビリテーション部理学療法科
本島 直之 社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンターリハビリテーション部理学療法科
奥田 正彦 ナブテスコ株式会社福祉事業推進部 主席技師
児玉 義弘 ナブテスコ株式会社福祉事業推進部 部長
陳 隆明 兵庫県立リハビリテーション中央病院ロボットリハビリテーションセンター センター長
田辺 茂雄 藤田保健衛生大学医療科学部 准教授
平野 哲 藤田保健衛生大学医学部 助教
才藤 栄一 藤田保健衛生大学医学部 教授
古莊 純次 福井工業大学工学部 教授
原口 真 福井工業大学工学部 講師
石田 圭二 福井医療短期大学リハビリテーション科 教授
矢野 博明 筑波大学システム情報系 准教授
岩田 洋夫 筑波大学システム情報系 教授
田中 直樹 筑波記念病院リハビリテーション部 科長
和田 親宗 九州工業大学大学院生命体工学研究科 准教授
和田 太 産業医科大学リハビリテーション医学講座 准教授
河上日出生 パナソニック株式会社モノづくり本部新規事業推進プロジェクト 参事
中村 美緒 国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 非常勤研究員
加藤 範子 医療法人啓仁会所沢ロイヤル病院訪問リハビリテーション室 室長
臼井 充 社会福祉法人栄光会ロイヤルの園 主任
高杉紳一郎 九州大学病院リハビリテーション部 診療准教授
上島 隆秀 九州大学病院リハビリテーション部 理学療法士
草葉 隆一 九州大学病院リハビリテーション部 理学療法士
藤田 曜生 九州大学病院リハビリテーション部 作業療法士
瓜生 充恵 九州大学病院リハビリテーション部 作業療法士
岩本 幸英 九州大学整形外科 教授
川久保勇次 株式会社テムザック海外事業本部 主任
髙本 陽一 株式会社テムザック 代表取締役
山本健次郎 株式会社日立製作所日立研究所機械研究センタロボティクス研究部 主任研究員
中村 俊哉 兵庫県立福祉のまちづくり研究所 技師
沖川 悦三 神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部リハビリテーション工学研究室 主任研究員
廣瀬 秀行 国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 高齢障害者福祉機器研究室長
麸澤 孝 全国頸髄損傷者連絡会東京支部 事務局長
松本 治 独立行政法人産業技術総合研究所知能システム研究部門 総括研究主幹/スマートモビリティ研究グループ長
山内 閑子 フランスベッド株式会社営業企画部メディカル商品企画課 主任
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学医学部 准教授
山田 陽滋 名古屋大学大学院工学研究科 教授
板東 哲郎 日本福祉用具・生活支援用具協会事務局 次長
刊行に寄せて
総論 支援機器の定義と背景 井上 剛伸
1. 生活機能と支援機器の関係
2. 運動機能と移動の支援の意義
3. 支援機器の定義
4. 支援機器開発の歴史と現状
5. 課題と将来展望
第1編 基礎─機能解析と設計思想─
第1章 機能解析
第1節 歩行・移動のバイオメカニズム 江原 義弘
1. はじめに
2. 直立位のバイオメカニズム
3. 椅子からの立ち上がりのバイオメカニズム
4. 歩き出しのバイオメカニズム
5. 歩き出しから定常歩行へ
6. 定常歩行
第2節 ニューロリハビリテーションの基礎知識 井上 勲
1. はじめに
2. ニューロリハビリテーションとは
3. 運動機能回復についての基礎知識
4. ニューロリハビリテーションによる,機能回復視点からの次世代機器開発のために取り入れるべき要素
5. ユーザー視点からの次世代機器開発の留意点について
6. おわりに
第2章 設計思想
第1節 オーファンプロダクツ 井上 剛伸
1. オーファンプロダクツとユニバーサルデザインの二元論
2. オーファンプロダクツ
3. オーファンプロダクツ開発のポイント
4. フィールドベーストイノベーション
第2節 日本発の共用品(アクセシブルデザイン)が世界へ 星川 安之
1. はじめに
2. 共用品が生まれてきた背景
3. 駅のホームドアの例
4. 高齢者・障害のある人と製品の安全性(+不便さ調査)
5. 一般製品を共用品にする極意
6. おわりに
コラム 福祉機器開発プロセスの新潮流 硯川 潤
第2編 運動機能・移動支援機器の開発動向
第1章 装着者の位置エネルギーを利用した空気式歩行支援シューズの開発 髙岩 昌弘
1. 研究の背景
2. 歩行動作
3. 歩行支援シューズ
4. 実験結果および考察
5. おわりに
第2章 ヒッププロテクター
第1節 バイオメカニクスに基づくヒッププロテクターの開発 田中 英一,平林 智子
1. はじめに
2. 衝撃低減効果の高いヒッププロテクターの基本構造に関する検討
3. シミュレーションによる円孔を有するヒッププロテクターの性能評価
4. プロテクター性能の実験的評価
5. おわりに
第2節 ヒッププロテクターの使用評価状況 原田 敦
1. はじめに
2. ヒッププロテクターに対する無作為比較対照試験およびそのシステマティックレビューによる臨床的有効性の評価
3. ガイドラインにおけるヒッププロテクターの評価
第3章 短下肢装具
第1節 コンセプト 山本 澄子
1. 短下肢装具に必要な機能
2. ハードウエアの開発
3. 装具の開発から装具療法への展開
第2節 開発経緯 安井 匡
1. 開発のはじまり
2. GaitSolution
3. 市場を意識した製品開発(GSD)
4. 機能のエビデンス
5. まとめ
第3節 ゲイトソリューションの使用状況 田中 惣治,本島 直之
1. はじめに
2. 健常者の歩行
3. 片麻痺者の歩行
4. GSの機能と効果
5. GS装着下でのトレーニングの必要性
6. おわりに
第4章 インテリジェント義足膝継手
第1節 開発状況 奥田 正彦,児玉 義弘
1. はじめに
2. 義足膝継手に必要な機能
3. マイコンによる遊脚相制御の開発
4. 商品ラインナップの開発
5. ユーザーニーズへの対応
6. 安全性の評価
7. フィールドテストおよび認可承認
8. おわりに
第2節 使用状況 陳 隆明
1. はじめに
2. インテリジェント義足膝継手に求められるものとは何か
3. コンピュータ制御義足膝継手(インテリジェント義足膝継手)は万能か
4. インテリジェント義足膝継手を使いこなすためのリハビリ
5. インテリジェント義足膝継手の真価
6. インテリジェント義足膝継手の処方状況
7. インテリジェント義足膝継手にない機能を備えた Hybrid Knee
8. インテリジェント義足膝継手と Hybrid Kneeの適応の使い分け
第5章 対麻痺歩行自立支援ロボット 田辺 茂雄,平野 哲,才藤 栄一
第1節 開発状況
1. はじめに
2. 脊髄損傷による対麻痺と歩行障害
3. これまでの歩行再建手法とその問題点
4. Wearable Power─Assist Locomotor(WPAL)
5. おわりに
第2節 使用状況
1. はじめに
2. 適応基準
3. 練習手順
4. 練習経過の一例
5. 複数症例で行った従来装具との比較
6. おわりに
第6章 上肢機能支援ロボット
第1節 開発状況 古莊 純次,原口 真,石田 圭二
1. はじめに
2. 上肢機能支援ロボットの分類
3. 古荘・原口研究室における上肢リハビリ支援ロボットの研究開発
4. 上肢機能支援ロボットの世界的な研究開発動向
5. おわりに
第2節 使用状況 古莊 純次,石田 圭二,原口 真
1. 上肢ロボットリハビリ訓練の効果
2. 上肢ロボットリハビリ訓練のメタ分析
3. 上肢ロボットリハビリ訓練を従来訓練に置換するか,あるいは上肢ロボットリハビリ訓練を従来訓練に追加するか
4. 片側性上肢ロボットリハビリ訓練か,あるいは両側性上肢ロボット訓練か
5. ほかのリハビリ手法との併用効果
6. EMULおよび PLEMOの開発と臨床評価
第7章 部分面型歩行感覚提示装置による歩行リハビリテーション
第1節 開発状況 矢野 博明,岩田 洋夫
1. はじめに
2. 関連研究
3. 歩行感覚提示装置
4. 没入歩行リハビリテーションシステム
5. おわりに
第2節 使用状況 田中 直樹
1. はじめに
2. 歩行感覚提示装置 GaitMaster4
3. 歩行感覚提示装置の臨床研究
4. おわりに
第8章 ユビキタスリハビリテーション
第1節 開発動向 和田 親宗
1. はじめに
2. 靴型計測装置と歩行情報解析
3. 遠隔リハビリテーションシステム
4. おわりに
第2節 実施状況 和田 太
1. ユビキタス社会でのリハビリテーション
2. 遠隔リハビリ
3. ウエラブル靴型計測装置
4. 靴型計測装置を用いたリハビリ訓練
5. 靴型計測装置の検証
6. 遠隔リハビリシステムへの応用
7. おわりに
第9章 ロボティックベッド
第1節 移乗支援ロボット“ロボティックベッド”の開発 河上 日出生
1. はじめに
2. ロボティックベッド概要
3. ロボティックベッドの安全について
4. ロボティックベッド実用化に向けて
5. おわりに
第2節 ロボティックベッドの臨床評価 中村 美緒
1. 開発段階の支援機器評価
2. ユーザ中心の支援機器臨床評価(ULCEAT)手法
3. ロボティックベッドの臨床評価
4. 開発段階の支援機器の臨床評価と今後の展望
5. まとめ
コラム ロボットをリハビリテーションという観点から試用してきて 加藤 範子,臼井 充
第10章 移乗・移動支援ロボット
第1節 開発経緯とコンセプト 高杉 紳一郎,上島 隆秀,草葉 隆一,藤田 曜生,瓜生 充恵,岩本 幸英
1. 開発の背景
2. 新しい移乗法の創案
3. 開発の経緯
4. 特徴と課題
5. 適用条件と対象者
6. まとめと展望
第2節 “RODEM”の製品化 川久保 勇次,髙本 陽一
1. RODEMの特徴と機構的解決
2. RODEMのシリーズ
3. 世界の電動アシストと日本の電動アシストの違い
4. RODEMの量産
第11章 搭乗型移動支援ロボット
第1節 開発状況 山本 健次郎
1. 背 景
2. 将来の近距離移動システム
3. 搭乗型移動支援ロボット
4. まとめ
第2節 実用化への課題と実証実験
1. 実用化の政策動向
2. 搭乗型移動支援ロボットの実用化への課題
3. 搭乗型移動支援ロボット公道走行実証実験
4. おわりに
第12章 車椅子
第1節 生活を広げる電動車椅子─その現状と開発動向─ 中村 俊哉
1. はじめに
2. 電動車椅子とは
3. 一般的な電動車椅子の種類と構造
4. 日本における電動車椅子の歴史と変遷
5. 現代の高機能電動車椅子
6. 車椅子や電動車椅子の移動を広げる乗り物
7. おわりに
第2節 高機能手動車椅子の動向 沖川 悦三
1. はじめに
2. 手動車椅子の機能
3. おわりに
第3節 車椅子の適合 廣瀬 秀行
1. 適合とは
2. 安全性
3. シーティングの目的
4. 個人そして社会への適合
5. 給付体制への適合
6. 最後に適合とは
第4節 電動車椅子の遍歴と高性能化 麸澤 孝
1. はじめに
2. 電動車椅子との出会い
3. 電動車椅子の変化によって
4. 外国製の電動車椅子
5. 高性能電動車椅子で変わる生活の質
6. これからの電動車椅子に期待
7. おわりに
第5節 知能車椅子の将来展望 松本 治
1. はじめに
2. 車椅子知能化の方向性
3. 走行基本性能向上技術
4. 環境認識技術をベースとした安全性・利便性向上
5. ユーザーの意図理解によるユーザビリティ向上
6. 公道上での技術実証試験
7. おわりに
コラム 意匠にみる車椅子の歴史 山内 閑子
第3編 有効性・安全性
第1章 有効性・臨床評価
第1節 活動機能回復装置 平野 哲,田辺 茂雄,才藤 栄一,加賀谷 斉
1. 活動機能回復装置とは
2. 練習支援型ロボットの開発現況と有効性
3. 臨床評価
4. まとめ
第2節 生活支援機器 硯川 潤
1. はじめに
2. 知能化電動車椅子の臨床評価の実際
3. 定性的評価
4. 定量的評価
5. おわりに
第2章 安全性評価と規格
第1節 生活支援ロボットの国際安全規格 山田 陽滋
1. はじめに
2. 規格の目次構成
3. パーソナルケアロボットの適用範囲
4. ハザードの同定とリスクアセスメント
5. 安全要求事項と保護方策
6. 安全関連制御系に対する要求事項
7. おわりに
第2節 福祉用具 板東 哲郎
1. はじめに
2. 福祉用具の安全
3. 規 格
第4編 法制度と規格の動向 井上 剛伸
1. 福祉用具法の概要
2. 生活支援技術革新ビジョン勉強会
3. 支援機器の支給制度
4. 支援機器の開発助成
5. 支援機器の規格の動向
おわりに―支援機器産業の未来―
資料
・ 高齢者・障害者関連JIS一覧
・ 高齢者・障害者関連国際規格一覧
・ 障害者白書・高齢社会白書