本間 精一 (本間技術士事務所 所長)
1963年に東京農工大学工業化学科を卒業後,同年に三菱ガス化学㈱(当時三菱江戸川化学㈱)に入社。ポリカーボネート樹脂の応用研究や技術サービスなどを担当する。1989年にプラスチックセンターを設立し,ポリカーボネート,ポリアセタール,変性PPE(ポリフェニレンエーテル)などの研究に従事。1994年に三菱エンジニアリングプラスチックス㈱の設立に伴って移籍し,技術企画,品質保証,企画開発,市場開発などの部長を歴任する。1999年に同社常務取締役に就任。2001年に同社を退社し,本間技術士事務所を設立して現在に至る。主な著書に,『ポリカーボネート樹脂ハンドブック』(日刊工業新聞社),『要点解説 設計者のためのプラスチックの強度特性』(工業調査会),『プラスチック製品の強度設計とトラブル対策』(エヌ・ティー・エス)などがある。
第1章 総説
1.高機能化技術
2.プラスチック製品の高機能化ニーズと対応
3.環境および安全への対応
第2章 基本特性
1.表面特性
2.接着力
3.表面処理による接着性賦与
4.添加剤練り込み材料による高機能化と課題
5.材料と成形に関する特性
第3章 アドバンスド成形技術
第1節 成形同時加工技術
1.成形同時接着
2.成形同時溶着
3.成形同時加飾
第2節 成形システム技術
1.ダイナミックな型温制御成形法
2.射出圧縮成形法
3.ガスアシスト射出成形法(GAIM: Gas-Assist Injection Molding)
4.エクスターナルガスアシスト成形-GPI 成形法
5.水アシスト射出成形法(WIT:Water Injection Technology)
6.超臨界流体発泡成形法
第4章 二次加工技術
第1節 接 着
1.溶剤接着法
2.接着剤接着法
3.接着の留意点
4.接着部の設計
5.接着性を左右する材料要因
第2節 溶 着
1.溶着法
2.自己発熱による溶着
3.溶着の一般的留意事項
第3節 加飾塗装
1.塗料の概要
2.基材と塗膜の接着性向上
3.塗装工程
4.材料特性と塗装性
5.設計および成形と塗装性
第4節 機能コーティング
1.概 要
2.湿式コーティング
3.乾式コーティング
4.光触媒表面処理
第5節 印刷,その他の表面加飾法
1.概 要
2.印 刷
3.印刷法
4.水圧転写法
5.レーザマーキング法
6.ホットスタンプ法
7.含侵印刷法
8.染色法
第6節 メタライジング
1.概 要
2.湿式めっき法
3.乾式めっき法
4.立体回路成形品
第7節 固相加工法
1.概 要
2.熱間加工
3.冷間加工
第8節 機械的接合
1.プレスフィット(圧入)
2. スナップフィット
3.ステーキングおよびスウェージング
4.鋼板ナットによる接合
5.後インサート
第9節 ねじ接合
1.概 要
2.ねじ接合の基本
3.ねじ締結の計算式とプラスチックへの適用性
4.ねじ締め付け力の緩みおよびねじ谷底における応力集中
5.プラスチック製雌ねじの強度
6.被締め付け体にプラスチックを用いるときの強度
7.タッピンねじ接合
8.タップねじ加工とねじ接合
9.ねじ接合のトラブル対策
第10節 アニール処理(アニーリング)
1.応力緩和とアニール処理
2.アニール処理条件
3.アニール処理方法
4.樹脂の種類とアニール処理条件
5.アニール処理では低減できない残留応力
6.アニール処理の注意点
7.アニール処理の必要性