工場・プラント・事業所・倉庫等の災害防御に―
多くの実績・ご経験を有する講師3名にご登壇いただきます。
【アーカイブ配信付】
第1部 (10:30~12:00)
『火災、ガス爆発災害の燃焼現象としての理解とリスク低減策』
【趣旨】
火災、ガス爆発災害は、燃焼現象により発生する災害である。したがって、これらの災害における燃焼現象を理解することで、的確に災害のリスク低減をはかることができる。燃焼現象と災害のシナリオ、リスク評価等について概説する。
【プログラム】
1.燃焼現象の説明
1.1 燃焼現象とは
1.2 予混合火炎と拡散火炎
2.火災、ガス爆発災害の過程(シナリオ)とリスク
2.1 火災の過程(シナリオ)と発生可能性、被害の大きさ
2.2 ガス爆発災害の過程(シナリオ)と発生可能性、被害の大きさ
3.リスク評価とリスクの低減対策
3.1 火災のリスク評価に関係する特性値
3.2 ガス爆発災害のリスク評価に関係する特性値
3.3 リスク低減対策
4.まとめ
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第2部 (13:00~14:30)
『防爆電気機器の検定制度の概要』
※第2部のみ、録画映像での配信となります(質疑応答はリアルタイムで行われます)【11/8更新】
【趣旨】
日本の防爆電気機器の検定制度について、関係法令、検定の基準、検定申請の方法など概要を説明します。
最新の情報を含めて解説しますので、初心者から申請経験者まで防爆機器に関係する方々の参考になる内容になっています。
【プログラム】
1.日本の防爆規制
2.関係法令
3.検定の種類
4.検定の基準
5.検定申請の方法
6.検定における留意事項
7.申請サポートほか
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第3部 (14:45~16:15)
『精緻なリスク評価による防爆範囲の再評価』
【趣旨】
防爆範囲は、従来、危険物の取扱量、運転条件などに関わらず、一律に広く設定されていたが、定量的なリスク評価により合理的に設定でき、また低減できるようになった。その結果、危険物施設でのスマホ、センサー、カメラなどの非防爆機器の使用拡大、現場データのデジタル化などが推進され、作業の効率化や省力化につながっている。また、危険物を扱うあらゆる業種・業態で適用できるため、最近その活用が急激に高まっている。
本セミナーでは、危険区域の精緻なリスク評価について、導入経緯、最近の動向とともに、その評価手法、評価上の留意点について解説する。
【プログラム】
1. 経緯と概要
1) IEC規格の改訂変遷と国内への導入経緯
2) 経産省ガイドラインとIEC規格
3) 最近の活用傾向
4) 用語(危険区域、放出等級、通常運転)
2. 従来の評価方法
1) サンプル図による方法
2) 特徴
3. 新しい定量的リスク評価方法
1) 評価方法概要
2) IEC Ed2.0とEd.3.0の違い
3) 開口部面積
4) 漏洩速度・ガス放出速度
5) 放出特性
6) 換気速度
7) 換気度
8) 危険区域の判定
9) 危険距離
10) 危険範囲
11) 第1等級放出源の評価方法
4. 実際の運用
1) 評価結果の示し方例
2) 産総研エクセル計算プログラム
3) 運用時の留意点
4) よくある質問