粉体を扱う上で重要な粒子的特性や表面特性といった基礎から、触媒活性、固相・液相・気相における表面処理手法、分析事例を踏まえたナノコーティング手法について詳しく解説します
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1.粉体とは何か
1.1 粉体の粒子的性質
・粒子の大きさ
・粒子の形
1.2 粉体の表面の性質
・表面積、細孔分布など
・表面官能基(水酸基)、電荷、等電点など
・濡れ、分散性など
1.3 粉体の触媒活性
・粉体表面の酸、塩基点とその簡便な測定法
・粉体の酸化、還元活性と熱測定を用いた粉体の油脂酸化測定法
・光触媒
2.粉体の表面処理
2.1 固相による表面処理
・メカノケミカル反応、ナノ・ミクロン粒子複合化など
2.2 液相による表面処理
・還元法、ゾルゲル法、カップリング剤処理、ポリマー(シリコーン、フッ素系)処理など
2.3 気相による表面処理
・プラズマ処理、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)など
3.機能性ナノコーティング
3.1 あるがままの表面を利用した表面処理
・粉体そのものの活性によるプロピレンオキシド、スチレンなどの表面重合
3.2 粉体へのシリコーンによるメカノケミカル処理
・撥水性処理と両用ファンデーション開発
3.3 環状シリコーンのCVDによるナノコーティング
・ただシリコーンガスと接触させるだけの簡単な方法
・細孔を塞ぐことなく1nm以下の均一コーティング
・ナノ薄膜の生成機構
・共存する成分を分解させない粉体の不活性化が実現
3.4 シリコーンナノコーティングされた粉体の焼成
・酸化鉄、二酸化チタンの熱による結晶転移を抑制、焼結防止
・複合酸化物が生成しルイス酸が発現
3.5 機能性基の付与と化粧品・高速液クロ充填剤などへの応用
・ヒドロシリル化反応でSi-H基を機能性基に変える
・アルキル基の付加と分散性:口紅などへの応用
・アルコール性水酸基の付加:両用ファンデーションへの応用
・イオン交換基などの付加:抗菌性、高速液クロ用カラム充填剤への応用
3.6 ラボ実験から実機生産への注意点
□質疑応答□