実用的工業プロセスを濡れ性と粘弾性の観点から解析する!

コーティングプロセスにおける界面化学とレオロジー解析【LIVE配信】

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:2/19~3/5(何度でも受講可能)】の視聴を希望される方は、こちらからお申し込み下さい。

セミナー概要
略称
コーティングプロセス【WEBセミナー】
セミナーNo.
250224
開催日時
2025年02月18日(火) 13:00~17:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
講師
千葉大学 名誉教授 工学博士 大坪 泰文 氏
【専門】
レオロジー、化学工学、コロイド化学
【略歴】
1978年 東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)
1978年 東北大学工学部助手
1982年 千葉大学工学部助手
1987年 米国 Princeton 大学招聘研究員(1988年まで)
2000年 千葉大学工学部教授
2015年 千葉大学定年退職(名誉教授)
【学会賞】
色材協会論文賞、日本機械学会ROBOMEC表彰、日本レオロジー学会賞
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ★1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
 ★3名以上同時申込は1名につき24,750円(税込)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
資料付(PDFで配布いたします)

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
  ついてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
固体表面に塗料、インキ、接着剤など液体の薄膜を形成するプロセスに携わる技術者が対象になりますが、受講に際して特別の予備知識は必要ありません。高校で習った理科系科目の内容を思い出せれば理解できると考えます。コーティングに関わったことがない技術者でも、レオロジー測定や界面物性測定について習得できるよう説明します。
習得できる知識
1.界面化学とレオロジーに基づき、コーティングプロセスを素過程に分割して把握するとともに、それらの挙動を材料物性と関連づけて理解するコツが掴めるようになります。
2.コーティング液を設計するための知識を得ることができます。具体的には高分子や分散系のレオロジー、界面活性剤の吸着と表面張力、固液界面におけるぬれ性であり、これらを総合的に結びつけて解釈できるようになります。
3.コーティング液を評価するためのレオロジー及び界面化学的測定法に関するノウハウを習得できるようになります。
趣旨
 コーティング液の多くは、媒体中にバインダーなどの高分子や顔料などの微粒子が分散した不均一系流体であり、コーティング液の物性制御およびプロセス管理と密接に関係する科学はバルクのレオロジーと濡れ性に関する界面化学です。塗料やインクなどは液体状態で紙、プラスチック、金属などに塗布された後、乾燥や化学反応などを経て固体塗膜となりますが、この過程に密接に関連するのは濡れ性に関する界面化学です。一方、液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、その界面化学的性質に起因して凝集しており、その効果はレオロジー的性質に大きく反映されます。コーティングにおける薄膜化の動的過程では、コーティング液は流動しているので、そのレオロジー的性質が塗布性に深く関わっています。さらに、高分子はコーティング液の粘弾性的性質に大きな影響を与えるとともに成膜性と皮膜の性能を支配する重要な要素となっています。
 本セミナーでは、最初に界面化学とレオロジーの基礎、次にコーティング液の材料科学として高分子のレオロジーと微粒子分散系の安定性について説明します。続いてコーティング技術を総合的に理解するために、コーティングプロセスを液膜形成過程と乾燥硬化過程に分け、技術的観点から様々な事例について解説します。
プログラム

1.界面化学の基礎
  1-1 表面張力と表面エネルギー
  1-2 固液界面における濡れと接触角
  1-3 Zismanプロットと臨界表面張力
  1-4 表面の幾何学と超撥水
  1-5 溶液の表面張力と界面活性剤の吸着
  1-6 臨界ミセル濃度と表面張力
2.レオロジーの基礎
  2-1 連続体力学の基礎
   a)ひずみ
   b)ひずみ速度(せん断速度)
   c)応力
  2-2 粘性の基礎
   a)粘度 (粘性率) の定義
   b)非ニュートン流動(擬塑性流動、ダイラタント流動)
   c)チクソトロピー
   d)技術用語としてのチクソ性
  2-3 粘弾性の基礎
   a)弾性と粘性の基本的性質
   b)粘弾性モデルと典型的な粘弾性挙動
   c)動的粘弾性関数の定義とその意味
   d)動的粘弾性曲線に基づく流体と固体の判別
3.コーティング液の材料設計に関わる界面化学とレオロジー
  3-1 粒子分散系のコロイド化学的安定性
   a)粒子の帯電とζ-電位
   b)イオン雰囲気と電気二重層
   c)DLVO理論と粒子の分散安定性
   d)吸着高分子と粒子の分散安定性
   e)凝集分散系のレオロジー的性質
   f)粒子の濡れ性と分散性
  3-2 高分子液体のレオロジー
   a)高分子の分子運動
   b)高分子の分子量と粘度挙動との関係
   c)高分子溶液の非ニュートン流動
   d)ガラス転移と時間-温度換算則
   e)高分子の分子量と粘弾性挙動との関係
   f)結晶性高分子の粘弾性挙動
4.コーティング液の薄膜形成に関わる界面化学とレオロジー
  4-1 レベリングにおける表面張力と粘度
  4-2 工業的コーティングプロセスにおける支配因子
   a)スピンコートにおける膜厚と粘度
   b)ディップコートにおける粘度と表面張力
   c)リバースコータにおけるキャピラリー数と不安定流動
   d)ドクターブレードにおける不安定流動と法線応力効果
   e)非線形粘弾性と塗工性
   f)分散系の降伏挙動と印刷適性
   g)降伏応力をもつ分散系に対する表面張力の影響
  4-3 インクジェットにおける動的表面張力と動的粘弾性
5.コーティング液の固化過程に関わる界面化学とレオロジー
  5-1 粘性液体から弾性固体への固化過程の概要 
  5-2 反応硬化過程における三次元網目形成と粘弾性挙動
  5-3 ジェットインクの浸透乾燥と界面化学
  5-4 グラビアインキにおける濡れ性と接着強度
  5-5 エマルション塗料の融着成膜
  5-6 トナーにおける冷却固化と動的粘弾性に関するパラメータ特許

□質疑応答□

キーワード
コーティング,塗布,レオロジー,粘度,塗工,高分子,WEBセミナー,オンライン
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